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世界最速のカメラBlincam

人生をありのまま記録する
ウエアラブルを開発する

 Blincamが生まれたきっかけですが、子供が生まれたくさん写真を撮るようになりました。一眼レフやスマホを使い分け子供の成長を記録するようになりましたが、どうしても取れない瞬間がありました。スマホやカメラを向けるとカメラに笑顔を見せてくれるのは嬉しいのですが、もっと何気ない自然な瞬間・表情を見たままに撮りたいと思っていました。子供は日に日に成長していきます。その一瞬一瞬を逃さずに取れればいいなと常々思っていました。

 そんな中、前職(外資系医療機器メーカー)で働いている時にスタートアップウィークエンドという起業家支援プログラムのStartup Weekend(SW)を手伝っていました。こうした起業系イベントで大事だとわかったのが原体験や身近な課題ということでした。自身の身近な課題を振り返った時に思い起こしたのが子供との時間でした。子供を見ていると、ふとした瞬間に見せる表情や行動が可愛いと思うようになります。その時にデジカメは手元にありません。あるいはスマホを取り出して、カメラアプリを立ち上げていては間に合いません。また、レンズを向けると嫌がったり、ポーズを撮ったり、変顔をしたりするので、自分の思っていた自然な表情が撮れません。さらに、撮影するときは自分の目で子供を見ていないことに気づきました。直接子供を見るのではなく、スマホの画面を見て、どの構図がいいか、撮影に集中しているのです。結局撮った写真は自分が見ていたそのままの表情とは異なっていることが多かったのです。 このような違和感を解決するために、「ウインクするぐらい瞬間的に、見たままを撮影するカメラ」を作りたいと思うようになりました。

 あとはStartup Weekendの教えの通り、No Talk All Action、行動あるのみ。自分が企画したSWで運営者から参加者に変わり、Blincamのもとになるアイデアをピッチしました。優勝はできませんでしたが、その後も活動を続け、仲間を集め徐々に前に進めてきました。幸いモチベーションも高く、優秀なメンバーが多く参加してくれることになり、なんとか今まで進めてきたという形です。チームは、ハードウエアやソフトウエアのエンジニアだけでなく、MBAホルダーなど事業開発やマーケティングが専門のメンバー、クリエイティブが専門のメンバーなど、いずれもそれぞれの業界で経験が豊富なメンバーが揃いました。モノを作るだけでなく、世の中に出していくための総合的な力を持ったチームになりました。

 プロダクトのイメージは着想の時点ではっきりしていました。まず、ウインクで撮影できること。瞬きで撮ると山のように撮れてしまい、どれが本当に撮りたかったのかわからなくなります。自分が撮りたいと思った瞬間に取れる。その感情が大事だということです。その感情を表現するのに最小のアクションがウインクでした。気軽に使えるということも重要です。たくさんの人に気軽に使って欲しいと思っていたので、利用シーンを想定したUXにも気をつけてきました。気軽に持ち運べるという観点からまず、メガネに取り付けられるデバイスを考えました。これはいろいろ悩んで考えついたわけではなく、単純に私がメガネーユーザーだったということで、当初から自然とこの形に落ち着いていました。そして、そのままコンセプトを変えることなく開発を続けています。おそらくそれまで大きなヘッドマウントディスプレイや奇抜な形のメガネ一体型デバイス、Google Glassなどを見ていく中で、その形状の異様さに違和感を感じていたと思います。気軽さを考えてデザインするならメガネ一体型ではないなという感覚があったのかもしれません。気軽に使えるということは取り付けだけでなく外すのも簡単ということも大事です。プライバシーを考えると公共の場では外せるようにしたい。またウエアラブルという以上はつけていてかっこいい、つけたくなるデザインが必要です。こういった考えからプロダクトの形状やスタイルのコンセプトを始めの段階でパッと決め、以降ほとんど変えていません。(重量制限の問題から、アルミをやめて樹脂に変えましたが)形状やスタイル、機能は簡単に決まりましたが、それを実現するための基盤やモジュールの選定、ファームウエアの開発には苦労をしてきました。ここまでくるまでには試行錯誤の連続でした。開発した基盤が動かずに捨てることになったり、センサーがうまく動かなかったり、しかし幸い優秀なエンジニアが入ってくれたので、なんとかここまで続けてきました。

 現在、弊社はシードステージでプロトタイプがようやく完成する段階です。改めてものづくりは大変だと認識しています。今後はクラウドファンディング(国内及び海外)を始め世の中に出していくフェーズに入ります。そこに向けて、試作機の開発、先行量産、量産と進めていきます。現在はそのための見積もり、EMS先の検討・交渉、資金計画・資本政策の更新などを行っています。エンジニア、マーケティングともにフル回転で進めています。2016年度中にはクラウドファンディングの支援者向けにプロダクトを届けられるように進めていきます。当面はハードウエアの開発に注力していますが、そのあとはBlincamを通じて記録される写真を活用したサービスの展開を予定しています。例えばサイクリング中に撮影した写真、釣りや登山、あるいは料理中、子供の目線の写真なども面白いかもしれません。Blincamは眼鏡に取り付けるので、その人が見ている世界を主観的に映し出すことができます。主観写真というこれまでと違った味のある写真を活用して、新たなコミュニティを作っていく予定です。さらに震災などの現場からその現場にいる人たちの目線でリアルな状況を報道するようなメディアができればいいなと思っています。これまでは大手のメディアや一部のインフルエンサーを通してしか得られなかった情報を直接現地から得られるようなメディアができればと思っています。これまで記録できていなかった世界、瞬間を可視化して、世界をビジュアライズすることを目指します。また一方で様々な企業様とお話をさせていただいております。医療の記録、工事現場やデータセンターなど手がふさがっている状況での記録、またBtBtC企業でのテストマーケティング・リサーチなどの利用を検討しています。

1000%達成!クラウドファンディングまでこぎつけました。[7月31日Updated]

 課題山積みだった開発も優秀なエンジニアの努力によりなんとかそれぞれの機能が完成してきました。α版が完成し、一通りの機能をテストすることができました。4月には新たに優秀なエンジニアが参画し、スピードを上げることができました。また、5月のSlush Asiaを始め、国内外の展示会にも出店し、メディアなどにも取り上げていただくことができました。

 そしてようやくクラウドファンディングを開始するところまできました。現在(7/24)時点で開始から10日が経ち1000%を達成することができました。順調といえば順調ですが、クラウドファンディングをここまで進めるまでにも結構大変でした。

 6月末頃はMakuakeでプロジェクト開始を決めましたが、まだ一人として支援してくれるファン予備軍はいません。クラウドファンディングを成功に導くために、過去の成功者がどのようなことをしていたのか、先輩からアドバイスをもらいました。まずはFacebookのグループを作り知り合いを集めました。1000人規模のグループができそこがクラウドファンディング初動の勢いにつながりました。
Makuakeの準備も大変でした。Makuakeで見てくれる人が増えても、そこから買ってくれるように誘導するには、見てくれた方の共感を引く必要があります。特に工夫した点は、「課題にフォーカスするのではなく、効果にフォーカスする」ということです。BLINCAMの場合、「手がふさがっていて写真が撮れない。」とか、「ふとした子どもの表情を取り逃がしてませんか?」と語りかけるのではなく、「手がふさがっているこんな時でも撮れます。」とか、「子どもと過ごしているこんな時でも撮れます。」とかよりポジティブで共感をひきやすい表現に変えました。

 今となれば1000%と十分すぎる成功になりましたが、開始前は正直100%本当に行けるのか不安でした。結果的に、いろんなところで、「すごいですね!」「おめでとうございます!」と声をかけてもらえるようになりました。本当に嬉しい限りです。
ただ、受注が増えれば触れるほど、この期待に応えなければいけない。というプレッシャーと緊張感で息が詰まりそうになるというのも本音です。とても嬉しい反面、緊張感が高まっています。

 現在、製品はα版のテストが終わり、β版の設計が完了し、来月にはβの試作機が完成予定です。国内の工場で開発が決まっています。ここまでの開発もクラウドファンディング以上に骨が折れる作業でした。α版の開発と合わせて、βの設計をする傍ら、工場探しが必要になります。知り合いにちょうどいい工場経営者がいるわけではありません。いくらかかるのか、どれぐらいスケジュールがかかるのか、どういう段取りで進むのか、正直わからないことだらけでした。先輩のハードウエアスタートアップのCEOにアドバイスをもらったり、知り合いを紹介してもらったり、いくつもの工場と打ち合わせを繰り返しました。いきなり「見積もりをお願いします。」と言っても、BOMや回路図など見積もりに必要となる前提の資料もありませんでした。一つ一つ必要なものを確認し、作成し、工場側に提出してようやく見積もりをいただき前が見えてきたという感じです。高すぎて見合わない工場もありましたし、業者を見つけるポータルに申し込んでも全然音沙汰がなかったり・・・結果的に見積もりをもらおうと決めてからまともに出てくるまでこちらの準備も含めて4ヶ月ぐらいかかりました。
手間はかかりましたが、いろいろな方に話をしていると中には紹介してくれる方が出てきたり、予想していなかったルートから繋がったり、結局ポータルサイトより、人のつながりが大切だなと感じました。また、弊社のCPOやエンジニアも大企業での量産を経験しているので、非常に強かったです。
来月にはβ版の試作、それに続きテスト、パッケージの作成、各種保険や認証の取得を行い、年末には1000台?の製品を出せる段取りがつきました。

 ということでなんとかクラウドファンディングを開始し、先行量産までを進めてきております。クラウドファンディングの初動はうまくいっていますが、まだまだアーリーでこの先が長いので、気を引き締めて進めていきたいと思います。

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