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この小さなデバイスが
こどもたちの創造性を無限にする

  • ・石井 辰憲

 子供の頃、周りとの協調性よりも、自分はこうしたい、という自己主張を優先する子供でした。しかし大人たちはいわゆる出る杭を打つ教育ばかりで、当時子供ながらに違和感を覚えていました。そして大人になった後は、どうすれば自分の個性を表現できるのかを、自分なりに真剣に考え続けてきました。
その一つの答えはダンスでした。身体を自由に動かすことで自分を表現するダンスは、誰ともぶつかることなく、自分の中で完結する最適な自分表現手段でした。ダンスを理由に海外で一年過ごし、あらためて自己表現の意識について日本との違いを再確認した後は、自分だけではなく周囲に自己表現の大切さをいかに理解してもらうか、そのきっかけを自分で創造できないか、といったことに興味が映りました。

 ダンスは音楽に合わせて身体を動かしますが、身体の動きに合わせて音が出る事で表現力を高められないかと考え、センサーを搭載した小型のデバイスを、知り合いのエンジニアと独自に開発しました。腕や足に装着し、身体の動きに合わせてスマートフォンから音を出すシステムとしました。センサーのデータや音を出すリアルタイム性と格闘していましたが、ダンスというニッチな市場でどこまで売れるのかという疑問と、ちょうど同じタイミングで類似のコンセプトであるMoffが登場したことから、ピポットをすべきタイミングとなりました。

 自宅近くの公園には、いつも多くの子どもが遊んでいます。しかし公園にいるのにも関わらず、小型ゲーム機で集団で遊ぶ小学生を何度か目にしてきました。せっかくの身体を動かす機会なのに、と疑問に思ってきましたが、ある日思いきって声をかけてみました。なぜ公園で遊ばないのかという質問への答えは、単縦にゲームのほうが面白いからというものでした。そしてその子供たちは、公園で、ゲーム内というバーチャルな世界で、自己表現をしようと必死になっているようにも見えました。その経験から、いわゆるアナログとデジタルのバランスを意識するようになりました。

 振り返ってみると、私が子供の頃に好きだった玩具は、ねんどでした。どんなものでも自分の指先だけで創造できてしまうねんどに、私は夢中になりました。
しかし、恐竜や自動車など、好きな形に成形された後のねんどは、そのままの形で棚に乗せられるか、また丸められて違う形に生まれ変わるという運命でした。

 このねんどを動かすことができないかー。

 腕が動くなどの物理的な動きは無理でも、音が出たり、光ったりさせられないだろうか。

 そこからこのプロジェクトが始まりました。

 それまで作っていたダンス向けのデバイスをベースに、これをどうねんどと組み合わせるかを考えました。結論は、ねんどの中に埋め込んで使ってもらうことでした。

 しかし、それまでのデバイスは汎用開発キットで作っていたので、1/10くらいのサイズにする必要がありました。実際の子供たちへのヒアリングを繰り返し、丸い形が埋め込まれやすいとわかりました。
次に、埋め込んでしまうと光ったり音がでないという問題がありました。粘土は光も音も透過しないため、本体の位置と、LEDやスピーカーなどの位置を分離させないと、たとえば恐竜の目を光らせたりはできません。そこで、原始的ですが、LED部分などの出力部分と本体を、電源を通したワイヤーで分離し、自由な場所で光らせたり鳴らしたりできる事を考えました。

 仲間と食事をしているときに、「ねんど、こねる、いい子---ネルコという名前はどうかな?」という一言にピンときて、名前も決まりました。それまでは会議室で何時間も悩んでいたのですが、こういう瞬間が来るのもベンチャーならではだと思います。

 また、nellcoのロゴはCGではなく、本物のねんどで作りました。味があって、とても気にいっています。

 「試作をまず創り、それを実際のユーザに試してもらう」という方法は、ソフトウェアの世界ではよく聞く手法ですが、ハードで実践するのははじめてでした。しかし実際に試作をもとに多くの子供たちに使ってもらって、本当にたくさんの笑顔をいただくことができました。もちろん、その中で想定とは違う使い方をした子供もいました。本当はねんどの中に埋め込んでほしいのに、外に出したままで完成品とされたり。
コンセプトを検証する段階で、そういった小さな失敗を数多く経験できたことが非常に意味のあることでした。なるべく早く試作を作ってしまうという提案は最初は不安がありました。もっと事前検証が必要だと。しかし、試作があるからこそ、期待した検証ができたと今では思います。

 今後は、私をはじめ、エンジニアや応援してくださるパートナー企業の皆様と共に「nellco」に1つ1つ積み上げてきた想いと成果を、まずはクラウドファンディング、将来は一般販売を通じてたくさんのお客様へ届けたいと思います。

 将来的にはねんど以外の部材にも対応できるなど、子供からご高齢の方々に必要とされるような製品化に取り組んでいきます。そしてこれからも、私達の想いやサービスを必要としてくれる世界中の人々に貢献するという使命感をもった仲間と共に、限られた時間の中で一歩ずつ、より良い未来を切り開いていきたいと思っております。 そして「nellco」で遊んだ子供達が、やがて大人になり、自分で成し遂げたい夢を実現できるようになる。そしてまたその子供へ「nellco」を与える。こんな未来を思い描いて、私達は日々ねんどを片手にこしらえて、世界に我々の存在をアピールしていきたいと熱望しております。

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